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2006年10月24日 (火)

勘違いの恋 その3

前回、「立場の違い」について、アスラン視点で書きました。(よろしければ、先に勘違いの恋1 、をお読みください。そして、今から書くことも含めて、分かりにくい文章だったらごめんなさい。)

まずは、前回のおさらいから。前回、わかったこと。

”理解は出来ても納得できない”アスランでは、カガリを手に入れることは出来ない。

カガリが国家元首である以上、いざとなったらアスランでは無く国を選ぶ。この事をアスランが理解し、納得し、覚悟できていなければ、ちゃんとカガリと向き合うことが出来ない。この覚悟なしに付き合ってもまたすれ違ってしまう。要は、その覚悟が出来た上で、自分は何を望み、どうしたいと思うのかなんだろうな。

今度はカガリ視点でと思ってるんだけど、やっぱりカガリ視点のほうがとっても難しい。。。なぜなんだろう。。。

では、カガリの勘違いはあったのか

カガリにも勘違いはあったのかもしれない。しかし、一番の問題は、なれない政治の駆け引きの中で、真っすぐゆえに壁にぶつかり、段々と本来のカガリらしさを失くしてしまったという事なのではないだろうか。

自分の望むことの為にしっかりと前を向いて、自分の足で立ち、真っすぐに歩いていくことが出来る。本来のカガリはそういう子だ。だが政治の世界は、カガリからそういうカガリらしさを奪ってしまった。

この状態のカガリが、今までと同じようにアスランのことを気遣ってやれたかと言えば、それはやっぱりNOだろうし、考えてやる余裕など無かったはず。

だからそんなにアスランのこと、好きじゃない=アスランのことを考えてやれないなら、全くそのとおりなのだと思う。

カガリは本来のカガリであれば間違いなく気づいてやれただろうアスランの陥っているジレンマに気づかなかった。いや、もしかしたら気づいていたかもしれないが、どうしてやることも出来なかった。それは、たぶん、気遣いが出来なくなっていただけではなく、アスランに寄りかかってなければ自分では立っていられない位、心弱くなっていたからかもしれない。

カガリは、アスランに寄りかかり甘えていた。アスランは、そんなカガリにきっと、とても優しかったのだろう。一生懸命支え守ろうとしてくれたはずだから。だから、アスランがいつまでもずっと傍に居てくれるものと思っていた。彼が、オーブを出た後も、直ぐに戻って来てくれると思っていた。

だけど、それではいけなかった。だから、すれ違った。

政治家として成長する為だけでなく、アスランとちゃんと向き合い恋愛が出来るようにする為には、カガリは、一人でしっかり立つことができていなければならない。

アスランがカガリを得るためには、かなりの覚悟と努力が必要になる。

そんなアスランにカガリが出来る事と言えば、こんな自分でいいのかと問うことくらいなのではないだろうか。(39話の「私のことは許してくれるか」がコレに当たるのではないかと思う)

問うて、アスランがどういう選択をするのか待つ。自分と向き合ってくれるのか、それとも他の女を選ぶのか。(実際には、この時カガリは見を引く覚悟をしたのだけれど)

アスランがちゃんと決断をする為にも、カガリのほうからは、一度アスランの手を離す必要があったのではないか。寄りかかって繋ぎとめてはいけない。二人が、ちゃんと向き合う為に。

そして、アスランが自分たちの今の状況をちゃんと理解し覚悟して、カガリを選ぶと決めた時、再びカガリからアスランに手を伸ばすことが出来るのではないだろうか。

だから、ファイナルプラスのハグは、二人が向き合えるだけの準備がやっと整ったということ。二人の恋愛は、勘違いをして、すれ違って、やっとスタートラインに立てた。そういうことなんだと、ここまで考えてきて、私はそう思う。

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アスカガ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、お久しぶりです(≧∀≦*)

とっても素敵な意見だとおもいます!!
特に最後のところが!

なるほど…ってすごく納得できました♪

投稿: 紅月 | 2006年10月24日 (火) 22時37分

★紅月さん
こんにちは~。
コメントありがとうございます!!
紅月さんに言われて初めて気がついたけど(オイ!)
コレって、私の願望入りまくりですよね。(笑)
実際には、制作側がどう考えてるのか分からないですもんね~。・・・特に、最後の部分。
でも、私は二人はちゃんと乗り越えていくと思ってます。
後は、そういう描写を描いてくれるかどうかなのよね~。

紅月さん、検定と就職試験頑張ってね!!
応援してます。

★マーくんさん
うわ~~!!マーくんさん、お久しぶりです!!
お元気でしたか?
私がコメント書き込んでからあんなことになっちゃったんで、気になってました。ず~っと。
ブログ閉鎖、残念ですけど仕方ありませんね。
私だっていずれはそうなるでしょうから。
今現在、ずい分落ち着いてきたのかな?
それとも、まだまだ忙しい?
私は大歓迎ですから、いつでも遊びに来てくださいね。待ってます!!


投稿: カノン | 2006年10月25日 (水) 16時00分

こんばんは!実はこれで読みに来たのは3回目(笑)
何度もコメント書こうと思いながら、なかなか書き込めませんでした。
えーっと、そうですね^^
今回凄く、カノンさんの『アスカガ』への愛情を感じます!
ファイナル+での、ハグシーン。
なるほど、アスランが自分の立ち位置を理解した事を表わしている・・・(嬉)
なんだか、カノンさんの【勘違いの恋】文を読むたびに、創作意欲が沸いてきます(笑)
劇場版への期待・・・ドキンもしようかな(って、かなり後ろ向きな考えですみませんーー)

投稿: ドキンちゃん | 2006年10月25日 (水) 23時44分

ドキンちゃん
こんばんは♪
何回も読んでもらってありがとうございます。
コメントも、悩みながら書いてもらってどうもです。ホントに有難いですよ。さらに、色々ほめていただいて。創作意欲がわくお手伝いが出来てるとは思いませんでした。(笑)

>今回凄く、カノンさんの『アスカガ』への愛情を感じます!
そうですか?
じゃあ、今月の目標達成かな?(笑)
「立場の違い」の部分に絞って書いたので、他のことも考え合わせると、違ってくることもあると思います。でも、あんまり色々考えると、分からなくなって結局結論出なくなると思ったので、こんな感じになりました。
私は、どちらかというと楽観的なほうなので・・・。
でも、アスカガの今後については、皆さんそれぞれ感じ方が違うみたいですね。
もう1回くらい、このことについて書いてみるかなと思ってるところです。

投稿: カノン | 2006年10月26日 (木) 22時25分

カノンさん、こんにちは。ご無沙汰してます。
先日は「ジ・エッジ 5巻」の記事にトラックバックしていただいてありがとうございました!
ごめんなさいねー、反応が遅くて。(汗)
私もトラバ返しをしようと思ってこちらを覗いたんですが、あれれ…TBのURLがない!?
・・・と思ったら、しばらく受付けないようにしてるんですねー。ちょっと焦っちゃいました。(笑)

さて、カノンさんの記事、どれにコメントしようか迷うくらい共感&興味深いものばかりでしたが、とりわけこの『勘違いの恋』に対する考察はこの前からずっと注目しておりました。
ちょうど私もわりと最近、去年のこの脚本家氏のインタに対する記事にコメントをもらったこともあり、またちょっといろいろと考えたんですよねえ…

でも、カノンさんの考察すばらしいです。まったくそのとおりだと思いました。
特に私としては、自分がちょっと引っかかっていたこともあり、「カガリからはアスランを選べない」「“理解は出来ても納得できない”アスランでは、カガリを手に入れることは出来ない」というのはものすごく納得させられました。目から鱗でした。
あと、アスランの3つの選択肢も非常に頷かせてもらいました。
私が以前「髪結いの亭主になれなかったアスラン」という記事を書いていたのをご存知でしょうか?
まさにそれだな・・・と。

なんでか、私もやはりカガリ視点で考えるほうがとても難しいです。
これは私がアスラン寄りだからじゃなくて(笑)、やっぱりDESTINY本編でカガリの心情描写が(とくに後半)薄かったからではないでしょうか。

それでは、また遊びに寄らせてもらいますね~。

投稿: 小波 | 2006年11月 1日 (水) 15時08分

小波さん
こんばんは~。
ご訪問&コメントどうもありがとうございます。
そして、TBもしてくださる予定だったそうで、ありがとうございます&すいませんでした・・・・(汗)。
只今、スパムと戦っております。(笑)
様子を見て、また元に戻そうとは思っています。

実は、小波さんのところにそろそろお邪魔しようかなと思っていたとこだったんです。
なので、小波さんからお越しいただいて、嬉しいやら、驚くやら。
さらに、コメントの内容がまた嬉しくて、読みながら興奮して手が震えちゃいましたよ(笑)
頷いてもらえるだけでも嬉しいのに、目から鱗とは・・・。(感涙)

>髪結いの亭主になれなかったアスラン
はい、そう言えば、読ませていただいた覚えがあります。最初、言葉の意味がよく分からなくて、コメント書かれた方とのやり取りでナルホドと思った覚えがあります。でも、この記事を書くに当たってはすっかり忘れておりましたので、先ほどもう1度読ませていただきました。

私もキラは「髪結いの亭主」になれると思います。この記事書きながら、あぁ、キラなら平気で出来るよな~と思いましたモン。
だから、白服キラもまんざらネタだけではなさそうだと思っています。
彼なら、スパッと割り切ってラクスのお供をやりそうです。

小波さんがブログで仰っていた「アスランだけでなくカガリにもがんばってほしい」はこの記事を書く前に読ませていただいて、私も考えたんですよ。カガリには、何が出来るんだろうかと。

で、出た答えが、チョッと受身ではあるんですが、「アスランに問うて待つ、そして甘えない」
カガリが積極的に自分はアスランに何をしてやれるのかと考えたら、やっぱり身を引く所に行き着くと思うんです。それはして欲しくないので、私の結論はこういう形になったんですよね。
このあたりについては、もう少し書いてみようと思ってますので、よろしければまた読んでやってください。


投稿: カノン | 2006年11月 2日 (木) 01時31分

こんにちは~。
日向としては、ちょっと反論したくなる感じですよ。
やっぱりカガリスキーだからでしょうか。

逆に、早くアスランの地位を固めてもらって、カガリが笑顔で抱きつけるぐらい甘えさせる事ができる男になってほしいと思っています。

デスティニー前半でカガリがアスランに甘えているのはカガリが自分に力が無いからそれが悔しくて泣いているわけで、逃げ出したくて泣いているわけじゃない。
アスランをプラントに送るときも心配そうにしているけど、アスランがいなくなるのが不安なんじゃなくって、アスランが単独でプラントに行って危険がないかどうか心配しているため。
カガリの甘え方って、抱きしめたくなります。うざったくない。

縋ってでもその人を繋ぎとめたい、どんなに惨めでもその人が欲しいという、濃厚な考えはカガリには無いと思います。『「好き」以上があるのか?』と言う考えでさえ持ちそうなまっすぐなカガリにそんな考えができるとは思いません。ただ「アスランが好き」それが彼女の最上だと思います。カガリのアスランに対する気持ちや言葉や行動はほんとに「ただアスランが好き」につながります。もう少しも曲がりもしない。

デスティニー後半のカガリは戻ってきたアスランが惨めにならないよう、且つ、自分がまた甘えないよう避けていて(重ねますが日向はカガリがそこまでアスランに甘えていたと思わないです)、暁に乗り込むときもアスランに何もいわずに出て行くのもアスランに「私はもう覚悟を決めたから・・オーブを守りに行くからな」なんてMSも失って傷ついたアスランには言えなかっただろうし、カガリはそういう言い方しかできない。身を引いたのもこれからは私はオーブのために生きるからアスランのことを考えないよということ。
でも、あの涙はそれでもアスランが好きだけどという意味。

また、まだカガリに甘えさせていいほど何かをアスランが成したわけでは無いと思っています。下手に甘えさせたらアスランは余計惨めになるんじゃないでしょうか。

昔からカガリはアスランを甘やかした事はあんまりなくって、逆にそれがアスランにとって気が楽な慰められ方のように思うのですが。
「コーディネーターでも馬鹿は馬鹿だ」
とか
「そういうこというなよ、誰も嬉しくないから」
とか
アスランが甘えたとき同調せず、上からものをいうような態度がカガリらしいと思います。
こういういいかたってズレるとほんとに何の意味を持たない慰めで、上に気持ちが向いている人には有効ですが下に下に気持ちが向いている人には物凄くす効かない。(ユニウスセブン落下のとき戻ってきたアスランにかけたカガリの言葉はズレていると思います。)それがカガリの心配の仕方だし、私がカガリを好きな所以でもあります。
普通の女のこみたいに甘えさせるのってカガリらしくないですよ。
もし、カガリにアスランを普通の女の子みたいに甘えさすならもう少しアスランに社会的条件がそろえてもらわないと(できればザフトにいてザフトを改革して、地球連合とも取り合う環境も作れるようにしそこから議長になるまで頑張って欲しかったです。スペ4どうですかね)、社交の場でカガリと手を取り合うことまでできなければ、オーブのために生きる事を決めたカガリに甘える事なんか許したくないですよ。


一気に書いてしました。文章になっていないかもです。
すみません。やっぱりカガリはカガリらしくあって欲しいので。

投稿: 日向 | 2007年1月 7日 (日) 19時10分

追加・・。


そんなに前半のカガリってアスランに甘えていますか?

私は少しもそれを感じなかったのですが・・・。

どちらかと言えばカガリらしさを発揮しすぎてどんどん失脚していくカガリにはらはらして、アドバイザーになってあげたいというのが前半時の自分です。

デスティニーでのカガリの扱いはいろいろ文句も言いたいですが、ずっとカガリらしさだけは最初から最後までありましたよ?セリフも行動も。

投稿: 日向 | 2007年1月 7日 (日) 19時20分

日向さん
こんにちは~。コメントありがとうございました。
お返事大変遅くなりました。ほんとにすいませ~ん。

カガリの「甘える」「甘えさせる」について。

私の考えも日向さんとそんなに違ってはいないと思ってるんですが、この「甘える」「甘えさせる」という言葉を私が上手く説明出来てないんですよね。それで、そこから受け取るイメージが私と日向さんでは違ってしまってるみたいなんです。すいません。

上手く説明できるか分かりませんけど、書いてみますね。

>そんなに前半のカガリってアスランに甘えていますか?
私は少しもそれを感じなかったのですが・・・。
>デスティニーでのカガリの扱いはいろいろ文句も言いたいですが、ずっとカガリらしさだけは最初から最後までありましたよ?セリフも行動も。

私も、カガリは基本的にはSEEDの時と変わってないし、カガリらしさもあると思います。
でも、周りが変わってしまったんですよね。カガリはDESTINYでもSEEDの時と同じ事を言っている。でも、周りがみんな反対して自分の意見が通らない。みんな同じオーブ政府の人間でありながら孤立無援。この時のカガリは日向さんが仰るように、自分に力が無いことを痛感し、すっかり自信をなくしてしまってると思うんです。そんな中、唯一カガリのことを理解して支えてくれたのがアスランだったと思うんですね。この時のカガリはアスランだけが頼りで、精神的に彼に寄りかかっていたと思います。

これが、カガリのアスランに対する「甘え」だと思っていただければいいかなと。

だから、本来ならば、出来るはずの
>「コーディネーターでも馬鹿は馬鹿だ」
とか
「そういうこというなよ、誰も嬉しくないから」
とかいう
>「カガリらしい心配の仕方」
がこの頃のカガリには出来なかった。

>ユニウスセブン落下のとき戻ってきたアスランにかけたカガリの言葉はズレていると思います

と日向さんも仰っているので、このことは分かっていただけるのではないかなと思います。

>縋ってでもその人を繋ぎとめたい、どんなに惨めでもその人が欲しいという、濃厚な考えはカガリには無いと思います。

そうですね。カガリは自分より他人を優先する子だと思います。アスランがやりたいようにという思いはこの時のカガリにもあると思います。だから、アスランが「プラントに行く」と言った時、カガリは彼を送り出した。でも、やっぱり、彼がいなくなってしまうことは不安だったし、すぐに戻ってきてくれるものだと思っていたと思います。

SEEDの時のままのカガリであれば、ミネルバに乗ってる時のアスランの様子を見て、彼に上手く声をかけてあげられたかもしれないし、もしかしたら、アスランの気持ちを察して自分から「プラントに行って来い」って言ってやれたかもしれません。でも、それは、自信を失くし、アスランだけが頼りだったあの頃のカガリには出来なかったと思うんです。自分からアスランの手を放すことは出来なかった。「大丈夫だ。任せろ。」とは、このときのカガリには言う事が出来なかったと思います。

このことを「勘違いの恋 8」では、「依存」という言い方にしていますが、最初からその言葉が使えたらよかったのかもしれません。

今月のジ・エッジでカガリ自身が言っているように、アカツキに乗るまでのカガリは、みんなに守られてる「姫」だったのだと思います。DESTINY 序盤ではアスランに、その後はキラとAAクルー、オーブ兵たちに。

でも、自ら立つ決意をした40話以降のカガリは、アスランに甘えているとは思っていません。

>普通の女のこみたいに甘えさせるのってカガリらしくないですよ。

はい。SEEDの頃の本来のカガリに戻れば、アスランを甘えさせてやることができると思ってます。普通の女の子みたいな甘えさせ方では、アスランを甘えさせてあげることは出来ないと思います。私は、アスランはカガリじゃなきゃ本音が出せないとおもってますから。でもそのためには、カガリが守られてる姫ではなく、自分の力で立って本来のカガリらしさを取り戻す必要があると思うのです。

だから、指輪を外してるシーンは辛いし、出来ればあんな顔させたくないけれど、カガリの成長にとっては必要な試練だったのだと思います。

そして、スペエディⅣはハグが無いのは不満ですが、アスランがオーブにいるのなら、あのハグが無いことになった訳ではなくただカットされただけ。アスランの気持ちはちゃんとカガリに伝わったということだと思うので、二人は大丈夫だと思っています。

投稿: カノン | 2007年1月10日 (水) 22時33分

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