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2006年11月 3日 (金)

勘違いの恋 その4

まだまだ続いています(笑)、「勘違いの恋」発言を振り返る。(勘違いの恋1

今回は、スペエディでの変更について

スペエディⅠでは、8話キスシーンの部分が変更されていた。

キスが口から頬に変わり、顔を赤らめていない。

このシーンの描写変更によって、制作者サイドは視聴者にアスカガの関係をどう捉えなおして欲しいと思ったのか。

その変更の意味がついこの間まで、どういうことなのか、さぁ~っぱり分からなかった。

しかし、この「勘違いの恋」発言を振り返ることによって見えてきたことがある。

以前、福田監督が劇場版とスペエディの制作を発表した時

キャラクターの行動と感情だけで見せようという意図で組んだ演出が、スタッフや俳優に伝わらず、結果視聴者に分かりにくいものにしてしまったのでは?というのがあって、映画のことを考えたらこのままじゃ成立しないし、だったらこれを期に再構築して『~DESTINY』とはどういうものかをわかりやすく伝えたいというという思いがあったんです

と言っていたのを思い出した。

その時は、スタッフや俳優に伝わらなかったら、視聴者に伝わるわけないだろ~!!と思ったのだけど

つまり、監督の言う”スタッフや俳優に伝わらず、結果視聴者に分かりにくいものにしてしまった”シーンの一つがココだという事なのではないだろうか。

簡単に言うとDESTINYは失敗だったという事になるわけだよね。視聴者には伝わらなかった。何を言いたいのか分かって貰えなかった。本人もそう自覚していると。だから、分かりやすいように書き直したと。。。。

この場面は、二人のすれ違いの起点

制作者サイドは、この場面をアスカガの「勘違いの恋」の象徴的な場面として描きたかったのではないか。

お互い、自分たちの今の立場や不安定な状況をきちんと理解出来ていないのに、ちゃんとした恋人同士のつもりになって指輪まで渡してしまった、いわば、恋愛ごっこの様なもの。

両澤さんも雑誌インタで言っている

こらこら、お待ちなさいと(笑)。
作中で指輪を扱うときは結構慎重なんですが、言ってみればあれは最悪のケースですね(笑)。
無論ワザとそうしているんですが。
大体なんでアスランはあそこで指輪を渡したいと思ったのか?
その心情動機は「愛情」と言うより「不安」な訳ですよ。
現実に立ち戻ると、あの二人の恋はとてつもなく不安なものなんです。

しかし、視聴者にはそれは伝わらなかった。だから、アスカガファンは喜んだ。そう、喜んだのですよ。

アスランがカガリに指輪を渡した。!!しかも左手薬指だ!!プロポーズだ!!

きっと、みんな狂喜乱舞したことだろう。

私は、あの場面、何度もリピートして、数日間繰り返し見ましたよ。(笑)

いくら石田さんが雑誌インタで

二人の仲は、2年の間、殆ど進展していないと思う(ごめんなさい。うる覚え)

とフォローを入れても、視聴者側は1~8話の色々な場面から憶測して、二人の仲は以前より絶対深いものになっていると思っていたはず。

だって、アスカガは2年間一つ屋根の下に住んでいたのだ。SEED終了時点でまだ恋愛関係に無かったキララクがあれだけベッタリになっているのだから、アスカガだってラブラブのはず。そう思うよね。

でも、カガリが代表首長になった事で、二人の間にはものすご~く大きな壁が出来ていた。 

その壁のことにはアスラン自身も視聴者も気がついていなかった。彼が悩み苦しんでいるのは、「アスラン・ザラではなくアレックス・ディノになったこと」によるものだと思っていたから。

だから、ザフトで力を手に入れれば何かが出来ると、アスラン・ザラに戻れば何かが出来ると思ったんだよね。きっと。

制作者側は、すれ違いの始まり

視聴者側は、運命に引き裂かれた二人

最初の認識が違ってしまえば最後も伝わるわけないよ。

両澤さんは

現実の激流の中を行って、やはり揺るがなかったら本物、と言う事で『SEED DESTINY』ではそこを描きたかったんです。

と言っているが、きっと、今でも「DESTINYはアスカガを別れさせるお話」だったと思ってる人は沢山いると思う。

映画のことを考えたらこのままじゃ成立しないし、だったらこれを期に再構築して『~DESTINY』とはどういうものかをわかりやすく伝えたいというという思いがあったんです(監督談)

だから、スペエディではアス→カガを強調し、「揺るがなかったら本物」路線なのだという事を理解してもらう為にハウメアを出す。(その後のスペエディⅡでも、アス→カガは強調されている。)

キスシーン自体は口から頬に変更して、別れ際の挨拶にする。(SEED 20話でアスランがラクスにした頬キスと同じようなつもりなのだろうと思う)そして、カガリの声が硬い感じになっていて政治家としてのカガリを印象付けるようになっていたり、冒頭部、シャトル内でアスランがカガリと離れた席に座っていたりする事でも「二人の仲は進展していない」を印象付けたかった。

たぶんそういうことなんだろう。

今の私はそんな風に解釈している。

 その3へ 勘違いの恋 その5へ

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アスカガ」カテゴリの記事

コメント

毎回、カノンさまの「勘違いの恋」の考えに
いろいろ考えられさせてます。
そして今回もなるほど~と。

アスカガはどこまでも深いですね。
軽く考えられない存在・・・ですね。

投稿: あかづきん | 2006年11月 3日 (金) 21時10分

私もカノンさんの考察を読んで
またいろいろと考えさせられました。
そして大きくうなずきました。
アスカガ深し!!
スペでどこまでアスカガを描ききれるかわかりませんが
アスラン視点ということもあり
最後のⅣではなにかしっかりとした描写がほしいものです。

投稿: ゆみっち | 2006年11月 4日 (土) 08時51分

カノンさん、こんにちは!
うーん。ますます深みを増した考察ですね。

「二人のすれ違いの起点」というのは同意です。他の部分も概ね私も同じような解釈ですが・・・
しかし、以下の点にだけ、ちょっと反論異論。(笑)

> 別れ際の挨拶にする。(SEED 20話でアスランがラクスにした頬キスと同じようなつもりなのだろうと思う)

ラクスへの頬キスとは全然違うと思います!! とここは声高に。(笑)
だって、愛情の種類がまったく違うと思うんですが。
ふたりの恋が未熟なものであったこともすれ違い始めていたことも事実だったかもしれないけれど、お互いに好きだったことにかわりないと思うんです。
アスランの「不安」は愛情ゆえの焦りだった。ジ・エッジのアスランが言ったように、まだ彼にはそんなものをカガリに贈る資格も余裕もなかったということでしょう。
実は私は8話のあのシーンを見たとき唐突感と、自分は離れていくのに彼女を指輪で縛ろうとしている?アスランにしょっぱい感情を持ったものです。
その後メディア等であれは「プロポーズ」と書かれているのを見て「えー、そうだったの?」と思いました。
でも結局私の第一印象が近かったのかな?と今は思っていますが、そんなのは恋愛関係における、よくある過程のひとつですよね。
わざわざスペエディで描き直すほどのものなのか?と未だに私はその意図を理解はできても納得がいかなかったりしてます。
ただ、アスランの頬染めがなくなったのはアスラン視点だからで、頬キスはふたりの仲がほとんど進展していなかったことも表わしているのかもしれませんが(でもそもそも既に口キス済みなのにそれもちょっと…)、覚悟のない別れの挨拶(そんなに長い別れになるとは思っていなかった)だったからかな、と。

>シャトル内でアスランがカガリと離れた席に座っていたりする事でも「二人の仲は進展していない」を印象付けたかった。

というより、オーブ内で近くにいても簡単には寄り添えない二人の実情を表わしているのかな? と私は感じました。
アスランの方からはいつもカガリを見ていましたので、カガリが代表首長になった事で二人の間にものすごく大きな壁が出来たことを表わしているのだと思います。

つまり、アスランはその「壁」を認識していたと思うんですよ。
39話の医務室での会話でアスランは言ってますよね。「俺、焦ったのかな。カガリは代表として死に物狂いで頑張っているのに何も出来ない自分が・・・(すみません、うろ覚え)」と。
アスランが『アレックス・ディノになったこと』に悩んだのは、アレックス・ディノではその「壁」を超えられないからではないでしょうか。

ただ、スペエディではアス→カガを強調し、「揺るがなかったら本物」路線なのだという事、は間違いないと私も思います。

長くなったので一旦送信しますね。(長文ごめんなさい!!)

投稿: 小波 | 2006年11月 4日 (土) 11時20分

カノンさん、長々とすみません。あとちょっとだけ書かせて下さい。

「DESTINYはアスカガを別れさせるお話」ではなく、「揺るがなかったら本物」というところを描きたかった。
ならば、なぜああも解釈が分かれてしまう本編になってしまったかというと、最初の認識もですが、それより何より「揺るがなかった→本物」という結果が明白に示されなかったからだと思うのです。
FINAL PLUS のハグでやっとそれが見えた感触があったのでちょっと安心しましたが、ラストにメイリンを置いたことでますます視聴者の解釈を迷わせる結果に!
ですから、映画に向けて多くの修正をかけているこのスペエディで、「揺るがなかったら本物」路線だというならばきちんとその結果まで見せてくれることを期待せずにはいられません。
ということで、「Ⅳ」によってスペエディの解釈は大きく違ってきそうです。

でもね、なんだか視聴者がそこまで制作側の都合を理解する努力が必要なのか?と思ってしまうわけですよ。
私はDESTINYでアスカガにハマッたので、「DESTINYは失敗だった」なんて言われるのは悲しいし、伝わらなかったのは一重に制作側の責任にすぎないと思います。
だから後付けのインタビューをまるまる解釈の根拠にしてしまうことに抵抗感ありまくりなのです。
まあ、スペエディはアスカガにとってはいい意味での修正と受け取っておいしいとこだけ戴いてますけどねー、今のところは。

スペエディⅣもどうやらテレビ放映されるらしいので、制作側も映画に向けて必死なのだと思いますが。

(カノンさん、ほんとうに長々と申し訳ありませんでした。)

投稿: 小波 | 2006年11月 4日 (土) 11時44分

★あかづきんさん
こんにちは~。
コメントありがとうございます。
頷いてもらえて嬉しいです。
自分の書いた文章がちゃんと他人に伝わるものになっているのか
やっぱり不安なもので、コメント頂けて、ちゃんと伝わってるんだなと
安心できました。よかったです。

★ゆみっちさん
こんにちは~。
コメントありがとうございます。
そうですね。スペでどこまで描ききれるのか
スペⅣで45話とハグシーンがどうなっているのか
気になりますね。
この続きが、もう少しありますので
よかったらまたお付き合いくださいね。


投稿: カノン | 2006年11月 4日 (土) 16時58分

今回も、「ああ~!!なるほどっ!!」と思わされました。
ドキン的に、カノンさんによって初めて分かった部分。
ソレは【アスラン・ザラ】と【アレックス・ディノ】との違いです。
他のブログ記事にて、この2つの違いって何??と書いてあるのを読み、ずーっと気になっていたんです(苦笑)
なるほど、『力』を持っているか無いか・・・なんですよね。
そっか・・・なるほど!
今回も、また一つ為になりました^^
今後の【すれ違いの恋】考察、楽しみにしていますね!

投稿: ドキンちゃん | 2006年11月 6日 (月) 03時04分

小波さん
こんばんは~。お返事遅れて申し訳ありません。
長文コメントありがとうございます。謝らないでくださいね。
小波さんのアスカガに対する愛情をひしひしと感じました。
最近、ぶつけ所も少ないですしね、私なんかで宜しければいつでもお相手しますよ。
でも、小波さん、やっぱり今のうち思いっきり二次創作やっておくべきだと私も思いますよ。アスカガ愛を思いっきりぶつけて下さいネ。
しかし!インパクト辺りなのかなと思っていたら、冬コミなんですね。(笑)
楽しみにしてます。頑張ってください。

さて、本題ですが、見事に詰めの甘いところばかりを突かれてしまいました。(笑)
私は、自分でもそんなに立派な解釈が出来てるとも思っていませんし、深く読み込めてる自信もありませんので色々ご意見いただいたり、他の見方、考え方を教えていただけるのはとてもありがたいです。
むしろ、書いていただいたコメントに上手く受け答えして、話が深まっていけるかどうか、そっちの方が心配です。
では、以下、頑張ります!!(笑)

>ラクスへの頬キスとは全然違うと思います!!だって、愛情の種類がまったく違うと思うんですが

申し訳ありません。ここにラクスの名前を出したのが間違いでした。(笑)
勿論、愛情の種類までラクスと同じではなく、形式として、です。
私の範疇に「挨拶のキス」というものが無くてですね~。迷いつつもコレにたどり着くまでに、もの凄く時間がかかったんですよ。たどり着いてからも、果たしてアスランは「挨拶のキス」というものをする人なのか?と思って悩んでたんです。そしたらSEEDでもそういう場面があったなと思い出し、「挨拶のキス」でいいんだ~、一件落着と思ったんです。

>わざわざスペエディで描き直すほどのものなのか?
>でもそもそも既に口キス済みなのにそれもちょっと…
そうなんですよ。だから、何でわざわざ書き直したのか、書き直したことにどんな意味があるのか、その意図が全然分からなくて、ず~っと引っかかっててモヤモヤしてたんです。

>実は私は8話のあのシーンを見たとき唐突感と、自分は離れていくのに彼女を指輪で縛ろうとしている?アスランにしょっぱい感情を持ったものです。
分かります。アスランからも、その後見送るカガリの様子からも制作者の言う「二人の恋はとてつもなく不安なもの」は伝わると思うんです。
でも、それ以上に、左手薬指と口キスのインパクトが強かったということなのかな?と。しかも、あのシーンは、何度も回想シーンとして流されたことで視聴者にインプットされ「すれちがい」では無く「引き裂かれた」感の印象が強くなってしまったと判断したのかと・・・。
だから、二人の間の距離感をもっと取りたくて、壁があるということを強調したくて、ああいう変更をしたのかなと思ったんです。

すいません。
ここで、いったん切ります。続きは後ほど・・・。


投稿: カノン | 2006年11月 7日 (火) 02時25分

小波さん
申し訳ありません。続きです。

>アスランはその「壁」を認識していたと思うんですよ
>アスランが『アレックス・ディノになったこと』に悩んだのは、アレックス・ディノではその「壁」を超えられないからではないでしょうか。
そうですね。ここは、小波さんの仰るとおりだと思います。

>「揺るがなかった→本物」という結果が明白に示されなかったからだと思うのです。
>「Ⅳ」によってスペエディの解釈は大きく違ってきそうです。

私もそう思います。
45話の「あせらなくていい」あたりも、制作者側の意図したことが伝わらなかったのかもしれませんね。
あれだけ気を揉ませられたのだから、ファンの方としてはもっと確実に
大丈夫と思える表現じゃないと納得出来ないですもんね。
そういう意味で、FINAL PLUS のハグになったんだろうと思います。
だから、スペⅣでこの2つの場面をどう描くのか。そこに注目したいと思います。
そして、付け加えるならラストのメイリンですかね。
あそこを納得のいく形にすることができるかどうかで、「揺るがなかったら本物」路線なのだと視聴者に分からせることが出来るかどうかが決まりますよね。

メイリンがラストに一緒にいるのは、映画への布石なのかな、と私は思ってるんです。映画では、メイリンは結構アスランの近くにいるのではないかと。勿論、今度は女難という意味ではなく。
でも、「揺るがなかったら本物」をスペⅣでしっかり印象付けてないと
たぶん皆また、え~?ってなると思うんですよね。
だからせめて、ジ・エッジのメイリンくらいの描き方をして欲しいというのが正直なところです。

>でもね、なんだか視聴者がそこまで制作側の都合を理解する努力が必要なのか?と思ってしまうわけですよ。
はい。ここも全く同感です。
今回、まるで古典の読解やってる気分でしたモン。
日本語だから全体の雰囲気は分かるものの、この単語の意味がわからない為に肝心な事がつかめない。何だかモヤモヤする。だから、辞書や解説本片手に一生懸命読み解こうとしてる。私たちっていつもこんな感じですよね。(苦笑)
やっぱり演出の方法に無理があったんだと思いますよ。
だから、映画はもう少し分かり易いよう、セリフなり独白なりで配慮してほしいものです。

スペⅣもテレビ放送されるのですか?それはよかった。

>制作側も映画に向けて必死
私は楽観的なので、そのことは信じてみようかなと思ってるんですよ。
でも、出来の評価は見てみなければ分かりませんけどね。


投稿: カノン | 2006年11月 7日 (火) 12時42分

ドキンちゃん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
お役に立つことが出来ましたか。
よかったです。
でも、私の一意見なので、他の方の意見なんかも
色々参考にされてくださいね。
では、次も頑張ります。(笑)
チョッと難しいけど・・・。


投稿: カノン | 2006年11月 7日 (火) 12時56分

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